「エコランド音羽の杜」を見学して!(2016.07.21)
 『ゴミ袋の値下げを求める市民の会@さがの』では、7月21日にエコバスツアー第1回企画で伏見区の「音羽の杜」を見学してきました。
当日は、右京区役所よりバスの送迎があり、案内の方が2名同行して下さいました。参加者は13名。ゴミ減量推進の為にこのような見学会を送迎付きで無料で行っているとのこと。その費用はゴミ袋収益から出ているとのことでした。  嵯峨野から4〜50分で伏見区山中に位置する「音羽の杜」に到着。初めに総合管理棟にて説明を聞きました。その後、車でダムサイト管理事務所の展望台に案内され、埋め立て用ダムを目の当たりにしました。山科音羽川上流の谷間に埋め立用ダムを設置して平成12年度より運用。黄色のゴミ袋を燃やした灰が市内3か所の焼却炉より運び込まれ、谷間を利用した埋め立て地のダムに積まれていきます。搬入のトラックのための道が山の上のほうまで作られており、広大な山を使用しているのに驚きました。しかしこの広大なダムにも使用限界があり、50年後までと推定とのことです。この施設は、京都市の直営だそうです。埋め立てられた灰は、まだ熱があり浸出水があり蒸気もあがっていました。この浸出水が地下で集められ、貯水槽でいろんな処理が行われ一般下水道に放出しています。焼却灰は、ここ以外に大阪湾の埋め立て地にも全体の2割程度運ばれています。
 昭和57年より工事にとりかかり平成11年に竣工、約17年かかっています。山を2つも3つも使用した広大な埋め立てダム、汚染については地下水や浸出水の検査結果をブログで公表しているとはいえ将来に不安を感じるものです。職員の方の話しでは、ここが限界になった時の方向性は立っていないということです。埋め立てダムの役割が終わった時、ここは何になるのか、そして次の灰の処理場は?次を考えていかないと間に合わないのではないでしょうか? 日常の生活を見直すと共にゴミの回収の後の実情をよく知る為にも、皆さんも是非エコツアーにご参加してみてはいかがでしょうか。 (記事提供:伊藤正子さん)